「私は常に被害者である!弁済をされるべきだ!」というのが被害者意識であると、いきなりですが、提示させていただきます。
例えば、週刊文春を代表とする雑誌媒体が、芸能人の浮気や不倫を暴露するのが当たり前になりました。
当然、この浮気などの事案に憤りを隠さない人が出てきます。
親族でもなんでもない人間がなぜ激怒できるのかと不思議に思う方が多いかもしれません。
理由は明快で、「その報道を見て不快に思ったから」です。
「トイレで女性を連れ込んで性行為に及んだの?!信じられない!渡部許せない!希ちゃん可哀そう!」
不快に感じてしまい、自分の精神状況が悪化したことで、報道を見た人が「被害者」となるのです。
ここで、「怒る権利があるのは佐々木希だけで、他の人間は部外者ではないか」と正論を吐くとします。この正論自体は間違っていません。
しかし、報道を見た「被害者」たちは、自分の精神状況を悪化させられているので、「確かにそうだよな」とは思いません。
「加害者」に対して「弁済」を求めています。
この場合の弁済は、相当なペナルティが処されることであり、芸能生命を絶たれるような処罰が該当します。
この攻撃性の強さは相当なもので、ちょっとやそっとの処罰では満足してくれません。
被害者意識を持つ人間は、「正当防衛」のために暴虐的なことを平気で行う傾向にあります。
そして、被害者意識を持つ人間は、自らの加害には無頓着で、その加害を指摘されると「まるで冤罪に巻き込まれた被害者」のような過剰な反応を示します。
常に虐げられているので、「私が被害者になればすべてが丸く収まるんですよね!はいはい!私はバカでアホで、価値のない人間です!」ぐらいのことは言えるものなのです。
逆にそれくらいのマインドでなければ、被害者のスタンスで居続けるのは大変です。
この被害者意識は誰しもが持っています。
そして、これを捨てない限り、前向きな成長はありません。
これが1記事目となりますが、様々な被害者意識の事案をご紹介していきます。